朝起きたら坊主がいた。 「おいなんだ、お前は」 「拙僧か、拙僧は祈っておるのだ」 「帰れ」 「そういいなさんな、おぬしを祈っておるのだ」 「出てけ、殺すぞ」 「そうか、いいだろう。しかし一言送ろう。もし救われたいなら阿弥陀仏にすがりなされ」 なんかその言葉に切れた。この前も切れて殴って人にけがさせたが、今度はバットで殴った。 坊主はうつぶせに倒れて頭から血を出していて死んだかなと思っていたら、坊主の姿が変わった。 それは俺の姿だった。 坊主は血を流しながら立ち上がりこう言った。 「これがおぬしの姿そのものだよ」 |