薄暗い頃の森に 畏れを感じる そこの木々の陰 いるのだ ――――存在が 何かの神々が 自分に警告を発している すべての木々の緑色の葉からの目線で 畏れること それが警告 去れと伝えている 見えも聞こえもしない声は 体全体にそう伝える 木の下 木漏れ日から暗闇へと 移り変わるこの時 入ってはいけないのだ 侵してはいけないのだ 全く別の存在の 聖域の時間 森は静まり 儀式は始まり 荒れ狂う時 戦は始まる 知覚もできない 政は始まる 人工物も自然物と化し 我々を退散させる 神々の時間 自分はこの時 文明の明かりの下 おとなしく している もう自然の者となれない自分は 異物でしかないのだから 畏れに立ち向かえはしないのだから あの薄暗い森の畏れには あの時自分の価値は川の石にも満たないのだから なぜなら石は畏れに耐えられる 水に守られていたとしても |