乳という血
白い血、乳
乳は元々、血 紅い血
母の体中を流れ、満たしている血
血
真っ赤な血は
白い乳
母は自らを子へ
自らの体を満たす物を子へ
自分の体に満ちている血を子へ
血という愛を子へ
無垢に白くして 子へ
だが
変えさせられた
体を変えさせられた
乳という血を出すために
我々が飲むために
自分が愛しもせず
いずれ彼女を食う
我々に
俺はもう飲んだ
乳という血
子へ与えるはずの愛を
喰う俺が
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