二列詩



なぜ不幸のになる
すまない
何もしてないはずだ
俺は詩人だ
もし一歩足を踏み出せば
詩人だ
声を出せば
叫ぶしかない
蜂が口に入る
詩人だ

不幸に何になる
不幸も糧だ
悪い目が
見えなくても見る
弱い体が
弱いならば詠う
俺を何にする
詩人だ

怒りが自分に向かい
内向の詩
自分を刃物にさらし
吟ずるは
自分を守るために壊す
求道の道
何がために
それも一興よ
このように
それすらも一興

滅びは近いのか
ならばそれを詠う
俺は
体と心のうめき
どうなる
それを詩とする
 

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