ある日、地球上のあらゆる生物に、宇宙からメッセージが来た。これがテレパシーと
いものなのか。頭の中に直接、思考が飛び込んでくる。 「今から、24時間後、N諸島、南の海岸に行く。地球の代表者とコンタクトしたい。」 人類は、パニックになった。どんな話になるんだろう。交渉しだいでは、壊滅状態になってしまうんだろうか。 それにしても代表者としてふさわしい人物とは誰? A国大統領は、さっそく私が行く。と言い、B国首相は、私こそふさわしいと名乗り、 C国共和国主席は、我こそと発表し、N諸島なら私の管轄と、D国P村、村長が駆けつける。 人間達の暗躍。しかし、どんなに騒いでも24時間。時間はすぐにたってしまった。 人間のゴタゴタをものともせず宇宙人はやってきた。そこで、宇宙人が地球の代表者として指名したのは、 人間ではなく、イルカであった。 その一匹の選ばれしイルカは、宇宙人とコミュニケートし、宇宙人は納得して宇宙へ帰っていった。 |