それは僕が水の底にいる時に、ゆっくりゆっくりと落ちてきた。 見たことがなく愛らしい物だ。僕はそれを大事にした。 けれどそれを拾った日から、僕の心に悲しみの旋律が響いてきた。 その旋律を発している所を探し、そして僕らは出逢った。 僕の拾ったものによく似た初めて見る生命体だった。 「何処から来たの?」 「青い青い星から来たの。夜になったら見えるわ」 「何故泣いてるの?」 「お友達をなくしたから」 「僕は、最近お友達を見つけたんだ。これ。見て」 「あっ、私のドールちゃん」 「えっ?きみの?」 「返して」 「返すと、僕は友達がいなくなってしまう」 「返してくれないと、私、友達がいないままだわ」 「僕たち友達になれないかな」 「なれると思う」 青い青い星から来たという僕の不思議な友達。 まず最初に子ども達が知り合いになった。 |