お風呂免許習得物語
<其の23>

【み・通りすがり】
「あれ?」

【Q通りすがり】
「ん?」

【み・かつての弟子】
「あっ、やっぱりQ名人だ。このところすっかりご無沙汰してます。
名人のご活躍 は、日刊お風呂でいつも拝見しています。
今度、お風呂協会の会長に就任なさるそう で、おめでとうございます。凄い出世ですね。」

【Q会長候補】
「いやぁ、まだ決定じゃぁないんだよ。推薦されただけさ。前任者の会長からね。 マキの祖父なんだけど。えへへ。」

【み・かつての弟子】
「もう、お子さんもいらっしゃるとか。」

【Q名人】
「うん。ふたり。上が娘で、下が息子。俺とマキにそれぞれ似て可愛いぜぇ。
所でお前、今度1級に挑戦するんだよな。確か。」

【み・1級挑戦者】
「はい。3級までは、とんとん拍子に昇級していったんですが、 その先は難しかったです。」

【Q1級試験官】
「うん。そうなんだ。そういえば俺、今度の1級試験官として、参加する事になって るからな。たしかKON:ちょんも、試験官だったな。」

【み・1級挑戦者】
「あっ、そうなんですか。よろしくお願いします。1級挑戦は今回で3回目なんで す。」

【Q1級試験官】
「まっ、お前次第だ。いくら弟子とはいえ、俺は手加減はしないぞ。きちんと審査す る。
いや、弟子だからこそ厳しく採点する事になるだろう。」

【み・1級挑戦者】
「はい。もちろんです。」

【Q名人】
「で、これから何処へ?」

【み・かつての弟子】
「はい。この先の銭湯へと思いまして・・・・・あれ?もしかしたらここは、初めて 名人にお会いして銭湯への道順を聞いた場所では。」

【Q名人】
「あぁぁぁぁ。そうだ、そうだ。俺がまだQ青年だった頃。あれから何年たったんだ ろう・・。たしかこの場所でお前が銭湯の場所を聞いてきて、俺が銭湯の講釈を軽く しゃべったんだっな。」

【み・1級挑戦者】
「はい。あの頃は私、何も知らなくて。保健衛生省認定正調お風呂講座1級免許など の存在すら知らなくて。
あの時、名人と出逢えて私の人生も方向が決まり、今はお風 呂の道が生き甲斐です。」

【Q名人】
「あはは。そのまじめくさった受け答え。変わってないな。お前。でも酔っぱらうと とんでもないことを言い出すんだよなぁ。」

【み・1級挑戦者】
「名人。もう、からかわないで下さいよぉ。」
(笑)

【Q名人】
「それじゃぁ、頑張れよ。」

【み・1級挑戦者】
「はい。ありがとうございます。精一杯がんばります。それでは、失礼いたします。
マキさんとお子さまによろしく、1級合格したら1度、お宅の方へあいさつに伺いま す。」

【Q名人】
「おぅ。」


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