〜ある天気の良い日。KONちょんと話す〜 【み・弟子】 「名人、ヒノキの風呂桶を購入してきました。」 【Q名人】 「まずは『ケロヨン』風呂桶を手に入れなさい。」 【み・弟子】 「ヒノキのどこがいけないんですか!?」 【Q名人】 「何も分かってませんね。いいですか?『ケロヨン』風呂桶を手に入れるということ は、銭湯の常連であることのシンボルなのです。」 【み・弟子】 「・・・・・そうだったのか。」(目からウロコ) 【Q名人】 「それまでは銭湯の備え付けの風呂桶を使わなければいけません。これが礼儀という ものです。」 【み・弟子】 「お風呂の道は深いです。」 【Q名人】 「なめてかかっちゃいけません。」 【KON:ちょん】 「こらぁ〜。俺だってお風呂に関しちゃ、ちょっとうるさいんだぜぇ。半身浴と江 戸っ子というレポート提出には自信がある。」 【Q名人】 「うっ・・・。」 【み・弟子】 「KON:ちょん、さん。是非そのレポートの内容を教えて下さい。」 【KON:ちょん】 「ふむ、まぁいいだろう。だが、詳しいことまでは勘弁してくれ。 今度の検定試験の後に控えている学会に提出するものだからな」 【み・弟子】 「が、学会?そんなものまであるんですか?」 【KON:ちょん】 「なんだよ、そんなことも知らないのか?名人、ちゃんと教えなきゃだぜ。」 【Q名人】 「言われなくても、これから教えるところです。」 【み・弟子】 「あの、お二人はお知り合いなんですか?」 【KON:ちょん】 「NOC時代の同期だ。」 【み・弟子】 「・・・?NOC」 【KON:ちょん】 「・・・・・・・・・・・・ふぅ。」 【Q名人】 「NOCとは、『日本お風呂カレッジ』の略称です。 『保健衛生省認定正調お風呂講座1級免状』取得を目指す全国の有志が集う 専門の施設です。」 【み・弟子】 (なんだか、凄いことになってきたような・・・) 【KON:ちょん】 「ところで、ホントに何も知らないようだが、聞けば免許取得を目指してるそ うじゃないか。なにか、お風呂に対して強い思い入れとかあるんだろう?」 【み・弟子】 「そ、それは・・・」 【KON:ちょん】 「『名人に会って、触発された』なんてのは無しだぜ?」 【み・弟子】 「そ、そんなことはありません!! お、お風呂は、楽しんで入るものだと思ってます。今までもそう思ってま したし、これからもそうありたいと思ってます!」 【KON:ちょん】 「ふぅん?だったら、なにも免許なんか取らなくても同じじゃないか」 【み・弟子】 「そ、それは・・・免許を取るための勉強をすれば、今まで知らなかったよ うな楽しみ方も分かるようになるかな・・・って」 【KON:ちょん】 「・・・それだよ」 【み・弟子】 「・・・は?」 【KON:ちょん】 「レポートの内容さ。 『半身浴と江戸っ子』。内容を教えてくれっていったろ?」 【み・弟子】 「はぁ。」 【KON:ちょん】 「半身浴ってのは知ってるな?難しい説明は省くが、温めの湯に長時間浸 かって、熱い湯に浸かるよりも身体に負担を掛けずに温浴効果を促すっ ていう、健康法だ。」 【み・弟子】 「はい。」 【KON:ちょん】 「よしよし。 だが、日本には『江戸っ子』って奴が居る。熱い湯に浸かるのは当たり前。 水で埋めるなんてのはもっての他!って奴だ。聞いたことあるだろ?」 【み・弟子】 「はい、それもあります。」 【KON:ちょん】 「だけど、奴等は何も無理しては言ってる訳じゃないし、意地を張ってる 訳でもない。楽しんで入ってるんだ」 【み・弟子】 「はぁ。」 【KON:ちょん】 「そこで、だ。どっちがいいと思う?」 【み・弟子】 「え?」 【KON:ちょん】 「だから、半身浴で入るのと、江戸っ子みたいに・・・いや、あんなでな くてもいい。肩まで浸かって、ゆっくりしてるのとどっちが良いかって ことさ。」 【み・弟子】 「え?いや、そう急に言われても。」 【KON:ちょん】 「ま、そうだろうな。だから、そういったことをまとめたのが、『半身浴 と江戸っ子』なんだ。」 【み・弟子】 「あぁ、なるほど。うーん、難しいですねぇ。」 【KON:ちょん】 「難しいことはないさ。ようは、お風呂を楽しくするにはどうすれば良い かって、ことだからな」 【み・弟子】 「いえいえ、感服しました。そう言えば、学会にはQ名人も出席なさるん でしょう?どんな内容のレポートを提出されるんですか?」 【KON:ちょん】 「そうだよなぁ。俺にここまで言わせたんだ、そっちの方も知りたいなぁ。」 (ニヤリ) |