「運動会」 | |
今年の運動会が盛会のうちに終わりました。結局朝からの霧雨は止みませんでしたが、子供たちはハッスルしてたくさんの見せ場をつくってくれました。我が家は6年生を頭に5年、3年、1年と男ばかり4人いるので、運動会は応援に忙しいです。全校生徒37人の小さな学校のため、子供たちは自分の種目に、また、裏方にと大忙しです。紅白の勝負も最終種目までもつれこみ、はらはらどきどきでした。親子競技も4人分、私は久々に走り回り、次の日体はバラバラです。今の子供たちは、がんばることをあまりしなくなったなと最近感じていた私ですが、おたがい声をかけながら、力いっぱい頑張っている姿に何かほっとしました。裏方に走り回る子供たちの姿を見て、運動会は子供の成長を確かめるいい機会だなと思いました。運動会の前日は地元の市場の日でした。広報や新聞に市場開催のお知らせを載せていただきましたが、はたしてお客さんが来て下さるのか心配しながら迎えた朝でした。準備を始めると驚くことに、お客さんが集まってきます。今度は売る物が足りないと気をもみました。地域の農家が、普及センターや役場の力を借りて立ち上げた大切な消費者の方々と直接接する場です。私は半人前の百姓のため、この日は何も出せません。しかし、直前に山菜とラデッシュが取れ、もって行きました。さらにどこにも絶対売っていない苗。そうです、こんな小さな苗はどこにも売っていません。自分のために育てた苗で、春からの寒さでさっぱり育たなかった苗です。何も無いよりは、と持って行ったのですが、すべて売れました。さらに後で、おいしかったと言われとてもうれしかったです。つたない私の作物を喜んで食べてくれる人がいる。市場のものを切らすわけにはいきません。その日のうちに、種を播きました。多少のお金も入りますが、その何倍もの食べてもらう喜びを味わうことができました。次回のためなかなか育たない作物を前に大きくなれと行ったり来たりしています。ゆっくりだけど何度も何度も作物の間を行ったり来たり。それが私の運動会です。 ゆのみ NO2 6月26日 |
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