「ゆめの結婚」
 

この冬はどうしたことか暖かく、外での仕事がとても楽です。いつもの年なら牛達は毎朝背中に霜をしょってひげにツララを下げて歩いていますが、今年は暖かいのでのんびり外でもぐもぐ反芻しています。我が家にはやぎが1頭います。3歳のメスやぎで名まえをゆめといいます。ゆめは気に食わないとつのでばんばん蹴散らします。子供達は皆やられています。私もうっかりするとやられます。そんなゆめですが今年も発情が来ました。いつも種付けをと思いつつ、この子に母親が勤まるかという気持ちもあって機会を逃していました。今年は近くでオスやぎを飼っている人がいてお願いすることにしました。日頃角でバンバンやっているゆめが発情が来るとおしりからぼんときます。まったくわかりやすい。そういうわけでゆめはオスやぎのうちへ1泊おとまりに行って来ました。オスのにおいをぷんぷんさせて帰って来ました。みょーにしおらしく変です。3男が「1日で好きになって結婚したの?」と4男が「じゃあ結婚のお祝いに赤ちゃんの素もらってきたんだね」と今から子やぎが生まれるのを楽しみにしています。3男「ところで、どうやって赤ちゃんの素をもらうの?」とするどい質問。母「お父さんが背中に乗っかって…」この先をなんて言おうかと思っていると3男「なんだ,牛とおんなじか」と。4男「カブトムシもそうでしょ」さらに3男4男「交尾してきたのか」母、なんだ知ってるのか。さらに「人間もだもんね」と同意を求める3男。子供は良くわかっています。 夕食の時またゆめの話になりました。3男「ところでゆめ赤ちゃんの素いくつもらったんだ?」4男「20個ぐらいじゃないの?」3男「じゃあ20匹赤ちゃんうまれるのか?」春まで楽しみです。

ゆのみ NO19 2月4日 
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