アンガスのえさの話
BSEをきっかけに何を食べさせているか調べました。もちろん肉骨粉は与えていません。
自給しているものは、牧草、デントコーンサイレージです。麦わらは堆肥と交換してもらっています。去年は稲わらももらえました。
購入飼料として配合飼料、カルビーと呼ぶ発酵飼料を与えています。
配合飼料の中身はとうもろこし、小麦、ルーピン(タピオカ)、大麦、ふすま、あまに油粕、アルファルファー、糖蜜、炭酸カルシウム、食塩です。みんな非遺伝子組み換え、ノンポストハーベストです。
カルビーはユニークな取り組みで、カルビーの工場で出た芋の皮にふすまやくず麦等を混ぜて発酵させたえさで、牛が喜んで食べます。これを食べさせるようになって、配合飼料の割合がぐんと減りました。(現在1頭当たり1日1キロ)そのほか、ビール粕、、鉱塩、ミネカル(貝の堆積物)、うちではこうしたえさに、炭の粉を1パーセントほど混ぜて食べさせています。
霜降り肉を目指していないので、牛が健康に育つように気を配っています。とかく、アンガスは脂肪がつきやすいので(草でも太る)気をつけます。2006.6.5改定
えさが変わっているのにこの部分を更新していなくて気になっていました。
配合飼料は今は使っていません。人間の食べるものと競合する配合飼料を輸入して食べさせる事に疑問を持っていました。
現在はビール粕の原材料は輸入大麦ですがこれ以外は北海道で調達できるもので牛を育てています。初めのころは肉質を心配しましたが
発酵飼料が多いせいか味が良くなったといわれることも多くほっとしています。いろんなサイレージを与えていますが、水分を含むのでえさが重いのが玉に瑕です。
また冬に凍ってしまうのも悩みです。牛が冷たいご飯を食べるのは可愛そうです。しかしこの辺り−10度は平気でなってしまうので家の中にでも入れない限り凍ってしまいます。
バイオエタノールの製造が世界的に活発になって穀類が家畜のえさと競合するようになり価格の高騰を招いています。輸入穀物にたよっている日本の畜産は大きなダメージを受けています。それを見越してうちは穀類をやめたわけではありませんが、考え方は間違っていなかったと思います。今はデントコーンサイレージと牧草を自分で生産して、上にもある芋サイレージ、道東の長いも農家が作る長いもサイレージ、ビール工場から出るビール粕で作るサイレージ、青汁の絞り粕のケール粕、鉱塩、ミネカルを与えています。とにかくえさの価格が上がり続けている今、いかにコストを抑えるのかが畜産の経営の鍵になっています。
ミネカル 長いもサイレージ デントコーンサイレージ ビール粕サイレージ 芋サイレージ 2008.1.8改定