あんがすの食べるもの
BSEや口蹄疫等牛にとって災難続きでした。
世界中が近くなって何がどこから来ているか分からない事が多い今、内藤あんがす牧場はまずは輸入のえさは食べさせないという選択をしました。
もともとポストハーベストフリー(収穫した後薬をかけない)とかノンGM(遺伝子組み換え作物じゃない)というものを選んでいましたが
はるか遠くから来るものの安全は他人任せで紙一枚の証明書を信じるしかありませんでした。
国産のえさを選択したことでかなりの部分を自分の目で確かめることができるようになり 安心感も増しました。
肥育には穀類が必然と思われていて、私達の牧場でも完全国産、穀類を与えないという選択は時間がかかりました。
しかし、牛が健康に育てばおいしいはずだという思いにしたがって 餌を国産に切り替え、穀類を切りましたがお肉の味には影響はありませんでした。
逆に発酵飼料が多くなり牛の健康状態が大きく改善され、消化が良くなり牛舎の臭いが改善されてといいことづくめです。
牧場では牧草を乾燥させてロールにして保管して1年中食べさせています。
畑ではデントコーンと言って牛用のトウモロコシを栽培し秋に細かく刻んでサイレージ化して1年中給与します。
他にはビール工場から出るビールの搾りかすを発酵させたもの、カルビーのじゃがりこの工場から出る芋の屑と皮をサイレージ化させたもの、
青汁の搾りかすをサイレージ化させたもの、豆腐工場から出るおからを食べています。
発酵した餌はみんなおいしそうな臭いがします。
青草と牧草だけで育った子牛はこのような餌を配合を変えながら出荷まで食べて育ちます。